第14回

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テーマ:「病棟における心理臨床実践のさらなる可能性」

 大学病院で働く心理士の皆さん、また、医療機関における心理士の活動に関心のある皆さん、い かがお過ごしでしょうか。先般の東日本大震災により被災された方々には、心よりお見舞い申し上 げす。また、復興支援に関するさまざまな取り組みに深く感謝いたします。

 さて、「大学病院心理臨床家の集い」では、2001年の発足当時より学閥や学派の垣根を越え、医 療機関で活躍する心理臨床家の日々の臨床に役立つことを主眼においた企画を開催してきました。 今年の第14回集いのテーマは「病棟における心理臨床実践のさらなる可能性」としました。病棟に おける心理臨床は多職種連携の典型的な場であり、医療機関に勤務する心理臨床家にとっては重要 な業務の場と考えられます。身体疾患で入院中の患者やその家族に対する心理的な支援は必須のも のです。また、全国的に総合病院において精神科病床が削減されつつある昨今、心理士は身体各科 の病棟も含めて他の職種と実際にどのように連携しているのでしょうか? また、どのような専門 性をもちながら、患者やその家族に役立つ有意義な心理臨床実践を行おうとしているのでしょうか ?

 今回の集いでは、九州の総合病院等の病棟において心理臨床活動を積極的に行なっている2名の 臨床心理士をお招きし、実践されている心理臨床活動について話題を提供していただきます。その 後のディスカッションでは、フロアの皆さんと一緒に、病棟での心理臨床実践のさらなる可能性に ついて考えたいと思います。話題提供者は、主に脳血管障害や心血管疾患の患者さんとそのご家族 へのメンタルサポートを担われている、鶴見病院(前職;湯布院厚生年金病院)の加藤真樹子先生 、そして、主に無菌室病棟における白血病患者・緩和ケアを要するがん患者への心理支援を行って おられる、飯塚病院の鬼塚朋子先生のお二人にお願いしました。 

 病棟での心理臨床実践について考える貴重な機会となることと思います。これを機会に、普段の 大きな学会では十分に聞くことのできない実際的な業務に関するざっくばらんな質問などをしまし ょう。そして私たちを取りまく現状を少しでも共有し、病棟における心理臨床を学んでいく貴重な 機会になればと思います。

 例年通り日本心理臨床学会大会に合わせ、今回の集いは福岡にて開催いたします。集い後には懇 親会も予定しております。病棟での心理臨床活動に関心を持っておられる先生、九州地方以外から 参加されている先生、これから病院臨床に取り組もうとされている大学院生の皆さん、この会にぜ ひご参加いただき、自由な語らいの中から有意義なひとときを過ごしていただければと存じます。


日時: 2011年9月3日(土) 19:00~21:00 (受付開始18:30~)
会 場 :九州大学医系キャンパス コラボステーションI 2階視聴覚ホール
   〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
   馬出九大病院前駅より徒歩2分、
   JR吉塚駅より徒歩9分

話題提供:
1.「医療チームとの協働で身体疾患のある患者と家族のこころの回復をサポートするには」
  加藤真樹子先生(大分県厚生連 鶴見病院 臨床心理士)
2.「総合病院の全病棟に対する心理臨床活動の展開について」
  鬼塚朋子先生(飯塚病院 臨床心理士)

司 会 :
津川律子(大学病院心理臨床家の集い幹事)

▼参加条件:心理臨床家(所属・領域を限らない)で守秘義務を負っている方、もしくは、臨床心理 学系大学院生
*この集いは、大学病院勤務以外の心理臨床家も大歓迎です

▼参 加 費:3,000円(大学院生2,000円)

▼懇親会費:4,000円程度 ※21:30頃より会場近辺で行います。

▼参加方法:

1.氏名・所属・電話番号・FAX番号・メールアドレスを明記の上、メールもしくはF AXでお申し込みください。また、集い後の懇親会の参加・不参加もご記入ください。

2.申込先 電子メール:DAIGAKU_CPアットhotmail.com (事務局宛)
FAX :018-889-3387 [秋田大学教育文化学部 北島(FAX受付宛先)]
(スパム対策のためメールアドレスを加工しています。メールする場合は” アット”を”@”に置き換えて宛先に指定して下さい。)

 3.申込締切:2011年8月27日(土)  ※定員200名 先着順

平成23年5月吉日

大学病院心理臨床家の集い幹事一同
 岩満優美(北里大学大学院)
 荻窪 彩(横浜市民病院)
 北島正人(秋田大学教育文化学部)
 酒井佳永(跡見学園女子大学)
 津川律子(日本大学文理学部)
 松野俊夫(日本大学板橋病院)
 元永拓郎(帝京大学文学部)
 森美加(東京慈恵医科大学病院)

※第14回を開催するにあたって、荒木登茂子先生(九州大学大学院医学研究院医療経営・管理学講 座教授)および松本文先生(九州大学大学院人間環境学府附属総合臨床心理センター心理教育相談 部門主任)に多大なご協力をいただきました。

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