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第4回

目次

大学病院心理臨床へのニーズと実践的工夫

開催日:2002年9月5日
場所 :中京大学名古屋学舎
  第21回 日本心理臨床学会の自主シンポジウムとして実施

<話題提供者>

福永知子 (大阪大学大学院医学系研究科)   
酒井道子 (慶応義塾大学医学部附属病院小児科) 
松本聰子 (鹿児島大学医学部附属病院心理室)

<指定討論者>

 工藤明人 (堀ノ内病院)

●内容

 大学(医学部)附属の病院(以下「大学病院Jと略す)におい て、心理臨床家はさまざまな実践活動 を展開してきた。しかし、 全国の大学病院心理臨床家が集い課題を話し合う動きはようやく始まっ たばかりである。我々は年2回程度の「大学病院心理臨床家の集い」を昨年より行ってきた。そして 、大学病院の実践を語 ることが、大学病院に限られた話題ではなく医療機関における心理臨床のあ り方などを広く検討していく上でも有意義な機会であることを再認識してきた。したがってこのシ ンポジウムには、大学病院関係者のみならず、このテーマに関心のある方、また初めての方にも広 くご参加いただければと思う。

 これまでの「大学病院心理臨床家の集い」では、大学病院において心理臨床家がどのような活動 を行っているか、またどのような課題にぶつかっているかを話し合ってきた。たとえば、心理臨床 家の身分上の位置づけ、日常業務の流れ、業務配分、病院システム(診療、リエゾン等)、医師/看護 師/他スタッフとの関係、 研究、研修などが話題となった。今回はこれらの実情をふまえた上で、 心理臨床家にはどのようなことを期待され、どのようなニーズがよせられ、それらにどのような実 践的工夫をしながら対応しているか、率直に話し合い知恵をしぼり合いたいと考えている。

 よってテーマはずばり「ニーズと実践的工夫」とした。まず大学病院で実践経験をお積みの3人の 先生に、患者や医師、看護師、その他病院スタッフからどのようなニーズがよせられ、それらにど のように対応し,今後へどう展開しようとしているかじっくりと語っていただければと思う。

 そして指定討論者には病院における心理臨床のベテランの工藤明人先生をお呼びした。同じ病院臨床でありながら大学病院とはやや異なった立場から、心理臨床家によせられるニーズやその対応上の工夫についてコメントをお願いできればと考えている。

 またお集まりの方にも日々の実践の中での周囲から期待されているニーズやそれらへの対応や今後の試み等をご披露いただき、議論をより深めていきたいと考えている。多くの心理臨床家の皆さんのご参加とお知恵をいただければ幸いである。

<司会>

元永拓郎 (帝京大学大学院文学研究科臨床心理学専攻) 
津川律子 (日本大学文理学部心理学科)  

<企画者>

北島正人 (帝京大学医学部)
佐々好子 (東邦大学医学部附属大森病院心療内科)
津川律子 (日本大学文理学部心理学科)  
新妻加奈子(聖マリアンナ医科大学精神神経科教室) 
元永拓郎 (帝京大学大学院文学研究科臨床心理学専攻) 
山本理真子(日本大学医学部附属板橋病院心療内科

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