身体的侵襲性の高い患者に対する心理士のかかわり
開催日:2008年9月6日
場所 :筑波大学大学会館 3階「国際会議室」
- <話題提供者>
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小林清香先生(東京女子医科大学 神経精神科)
石風呂素子先生(日本大学板橋病院心療内科・緩和ケアチーム)
小野久美子先生(群馬県立がんセンター 精神腫瘍科・総合相談支援センター) - <開催協力>
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大六 一志(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
●内容
1臓器移植医療における意思決定の援助
2緩和医療における患者への心理的援助
3緩和ケアチーム・精神腫瘍科の立ち上げについて
大学病院や医療機関の心理士にとって、最近特に注目されている緩和医療・臓器移植の問題をテーマにとりあげることにしました。いずれも、身体的侵襲性の高い疾患ですが、このような身体的侵襲性の高い患者に対して、心理士がどのような心理的援助を行っていくことができるか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
今回、臓器移植と緩和医療の現場から3名の心理士にお話しいただきます。まず、臓器移植の現場 からは、小林清香先生に、移植にいたるまでの臓器提供者と患者の意思決定の援助活動について、 緩和医療の現場からは、石風呂素子先生に、緩和ケアチームの一員としての心理士の心理的援助活 動について、小野久美子先生には、緩和ケアチームや精神腫瘍科の立ち上げ時の心理士のかかわり についてお話しいただきます。
身体疾患患者は、病気、治療、治療の副作用だけでなく、仕事、家族、経済的問題などさまざまなことに悩み苦しみ、不安や抑うつ状態に陥りやすい状況にあります。さらに、身体的侵襲性の高い患者であれば、不安や抑うつ状態に陥るリスクはより一層高まります。また、がん対策基本法が 平成18年に設置され、がん患者やその家族に対する心理的援助のニーズが高まっています。このよ うな状況を踏まえて、実際に臨床現場で悪戦苦闘しながら働いている3名の若手から中堅の心理士の 方の現場報告をいただき、皆で語り合いたいと思います。
- <幹事>
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松野俊夫 (日本大学板橋病院)
津川律子 (日本大学文理学部)
森 美加 (東京慈恵医科大学病院)
北島正人 (秋田大学教育文化学部)
元永拓郎 (帝京大学文学部)
岩満優美 (北里大学大学院)
新妻加奈子(聖マリアンナ医科大学病院)
酒井佳永 (順天堂大学病院)
荻窪 彩 (横浜市民病院)